花守の竜の叙情詩を読了。
空気な感じのやつ(エアヒロイン)がでる本と同じキャンペーンのタイトルですな。
絵に惹かれて買ってしまったわけです。
結論。
エアヒロインの方よりも素直に面白かったです。
伏線やトリックで展開するのではなく、
内面を含めた描写を中心としていて、どっぷりとはまり込めましたよ。
微妙にキャラクター名が引っ掛かったりしたのですが、
というか、読みにくいなぁ……とか思ったり。
初期のテオバルトさんの言い分にはそれはお前さんの国の都合が入りすぎ
とか、要求の水準が高い割に、自分の方はどうなっちゃってるの?
とか、いろいろと突っ込みたかったわけですが、
中盤ぐらいから王道な展開へと進んでいく。
読んでいく上での山は、序盤のテオバルトさんの行動をどう感じるか、
個々が一番重要なポイントではないかと。
テオバルトさんを全面肯定しちゃったら、その後が苦しいですな。
特に結末前。
で、全否定の場合、中盤に差し掛かるまでが苦しいわけです。
もっとも、エレンなどという思わせぶりでフラグメイカーな少女を
わざわざあのタイミングで使ってくる以上、その辺りからは先が見えますが。
いいですなぁ……トラウマ持ちの主人公さんは。
いや、実力や理念が伴っていないとアウトなのですが、
相応のスペックがあるのであれば、芹々芥々的には大好物の展開ですな。
アマポーラの成長も良いところ。
うん。挿絵だけでも十分可愛いし。うん。
手に入れる強さ間違ってないかな?
とか思わなくはないが、それでもいいと思います。
結末まで行ってみると、世間知らずの王女様と屈折した王子様が
学んで成長してマトモになっていくという話と言い切れる……が、
なんかそういう風にまとめてはダメな気がしますな。
登場キャラクターは少なくても話は廻るの良い例といいたいところ。
だって、メインは3人しかいないんですぜ?
全体の2/3くらいはその3人の話で埋まっているわけだし。
……うん。
兄とか妹とか空気だった。
いや、重要な役回りではあったんだが、それでも……空気だった。
だって、魚とってる頃とか本当に空気だったし。
テオバルトさんが口に出してようやく思い出す感じ。
あと、村人とかそこら辺の動きとか見ていると、割とヤな世界ですね。
加えて、どっちの王家もドロドロ。
未来が暗そうで相乗効果でヤな世界です。
ま、芹々芥々的にはアマポーラとエレンが不幸になりそうではないのでオッケーです。
うん。
可愛いヒロインが幸せなら全く問題無しですな。
いや、立ち上がり傷つきボロボロになっていくのもそれはそれで好きなのですが。
最後はアレで終わっていたが、個人的には……う~ん。
でも、アレはアレで納得できるようなしたくないような……。
ハッピーエンド至上主義の芹々芥々には微妙な問題なのですな。
いや、バッドエンドなんかじゃないですよ。
あの結末なら。
シリーズを読みつづけていたから惰性で見続けているが、
これはもう切り捨てる時期がきている感じだな。
初期の段階は結構面白いと感じていたんだが、
V-1エクストリーム編のあたりから無茶苦茶になってきている。
後付けの設定が多いというか、
無理矢理設定をくっ付けはじめているとしか思えない。
……読んでみれば判ることなんだが、
キャラクターの性質が大きく変化している。
特に、焦点が置かれていなかった連中が……。
以前は端役程度の扱いだった連中に新たな設定を添加するせいで、
過去の話との擦り合わせがどんどん困難なものになっている。
今回の話で行くと……鳴海だ。
焼肉の話やヨイヤミ冒険の頃とは人格が変わっていしまっている。
猫も杓子も神威の拳を使い始めるようになっているし……。
長く続けているせいもあるのだろうが、人格がぶれ過ぎである。
しかも、本編内ではほとんど時間が経過していないせいで、
成長しているという説も取りづらいし……。
そろそろ終わるらしいんだが、もうどうでも良くなってきた。
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どこぞの大会で遭遇した時声をかけてくれると色々トレードで出すかもです。